お墓は、生活に深く関わっているものですが、意外に私たちはお墓のことを知りません。お墓を建てるとき、分からないことがたくさん出てきます。 そんな疑問に対して、お答えします。
建墓の計画
お墓を建てて供養を営むことは、単なる形式ではありません。大切な命を幾世代に亘り受け継ぎ伝えてくれた、先祖や故人に感謝し、正しく祀ってこそ真の供養になります。また、お墓は子孫の幸福と繁栄を祈る心のよりどころとしても大切なものです。しかも、新しく墓を建てることは一生に一度の貴重な事業のひとつでもあります。それだけに戸惑うことも多いでしょうが、経験者や専門家に相談して、早い時期にしっかりとした計画を立てることが大切です。
●お墓の継承
一般の財産の相続とお墓の継承は少々違います。民法(897条)では、「系譜、祭具、墳墓の所有権は、慣習にしたがって祖先の祭祀を主催する人が継承する。但し、被相続人の指定にしたがって祭祀を主催するべき人があるときは、その人が継承する」と定めています。これに従って、お墓は家の後継ぎである長男が継承するケースが多いようです。また、慣例として一家一墓が必要で、戸籍が分かれた次男、三男は別にお墓を建てなければなりません。
●建墓の時期
お墓をいつ建てるのかという一定の決まりはありませんが、できるだけ早い時期に墓石を建て、供養するのがよいでしょう。一般的には、親戚縁者が揃って供養する機会、四十九日や百か日、一周忌や三回忌などの年忌、お盆、お彼岸、祥月命日などまでに建墓するのが良いとされています。
●墓所探しから始めるときは?
立地、環境など、ご希望の条件を添えてご相談ください。ご要望に合わせて優良寺院・霊園を多数ご紹介、ご案内いたします。
●建墓の予算はどのくらい?
一般にお墓は高価なものと思われがちですが、必ずしもそうではありません。「本当に良い品を、より安く」を信念に、お客様のご予算に合わせて誠実な見積もりをさせていただきます。建立時の価格の高低より、20年先、50年先の値打ちを考えて計画されるとよいでしょう。
●お墓のリフォームは可能?
お墓の形、使用する石質、特に加工技術などは日夜の研究と努力によって進歩を続けております。しかし、どんなに頑丈に造られた外柵でも、時間の経過とともに石が傷ついたり、風雨の浸食で風化が生じたり、或いは水が凍って石が割れたりします。また、地震や地盤沈下が起きて石塔、外柵が傾いたり、メジ切れもあります。当社では、このような石塔の据え付け直しや、外柵の造り替え、建て直し、納骨堂(カロート)の再工事、補修工事の設計、お見積もりも承っております。どうぞお気軽にご相談ください。
●生前の建墓は縁起が良い?
生前に建墓することを寿陵と言い、古くからある風習です。エジプトのピラミッド、中国の始皇帝の陵墓を始め、聖徳太子も自ら墓を築きました。家族制度が変化し、最近はこの寿陵が増える傾向にありますが、子孫に建墓の負担をかけることなく将来の霊の安置所が得られ、また、家運の隆盛、長寿にもつながるとも言われ、大変縁起の良いものとされています。
●建墓ローンとはどんなもの?
クレジット会社との提携により、低金利でしかも負担の少ない金額でお墓のローン購入ができるシステムをご用意いたしております。